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1220話

挨拶の場で、クロエを乗せて戻ってきたヤエルの車がゆっくりと停止した。

ヤエルは急いで車から出ると、家政婦のところに駆け寄り、「執事スティーブン、歓迎式典はまず中止です。大使館で事件が起きて、皇妃様の状態があまりよくないのです」と言った。

「何ですって?」片側に金色の鎖のついた眼鏡をかけた執事スティーブンは、最高のルーダン語の英語で話した。「ルーダンに駐在する国の政府高官に何かあったのですか?いつ起きたことですか?」

「我々が宮廷を離れてからそう時間が経っていません。さらに、大きな爆発がありました。いいえ、この件はアセタブル様に直接報告しなければなりません」とヤエルは言った。「若き皇妃様の...