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1163話

クロエは頭を上げ、優しく微笑んだ。「いいえ、違うの。もう終わったって言ったの…」

「どういう意味だい、クロエ?」

クロエは数秒躊躇した後、頷いた。「わかったわ、同意するわ」

彼女は結婚式に出席するために、父親とザビエル帝国に約束したのだ。それに、彼女自身もザビエルに対して感情を抱いていた。能力が大きければ大きいほど、責任も大きくなる。まさにそういうことだった。

国王と叔父は安堵のため息をついた。

国王は感謝の気持ちを込めて娘に頷き、言った。「クロエ、結婚後に私のことを気にかけるべきではないとわかっているが、ザビエル帝国を代表してお礼を言うことを約束してくれないか…」

「お父様は優し...