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1017話

力の衝突！

どちらかが少しでも弱ければ、相手に吹き飛ばされてしまうだろう。

キムとマックスは互いを睨みつけていた。彼らは生死を賭けた戦いに挑む二匹の獣のようで、どちらも一歩も引かなかった！

「プリンスがどれほど優れていようと、我らの若君には及ばない！」キムは盾でマットを阻み、激しく言った。「我らの若君でなければ、クロエの命を奪うことも、アマンを追い払うこともできなかっただろう！」

「なぜそんなに急ぐ必要がある？」マックスは鼻を鳴らした。「どのみち、国王が退位した後は殿下が王位を継承するのだから」

血に染まった目を見開いたキムは、マックスの言葉から何か違和感を感じ取った。歯を食いしばっ...