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第510話エルズペス：ニコラスの娘

赤ん坊の泣き声を聞き、オクタヴィウスは驚き、戸惑った。この赤ん坊はどこから来たというのだ？

彼は訝しげにカリオペを見たが、彼女は明るい笑顔で甲斐甲斐しく食事を運んできた。「オクタヴィウス、あなたのために故郷の得意料理を特別に作ったのよ。どうぞ召し上がって」

オクタヴィウスはフォークを置いた。「階上の子供はどこから来たんだ？」

カリオペは髪を撫でつけ、かすかに微笑んだ。「もちろん、私が産んだのよ」

オクタヴィウスは馬鹿げていると思ったが、カリオペの不妊のことは口にできなかった。長い沈黙の後、彼は苦々しげに言った。「君が心から俺を招いたわけじゃないだろう――この子の戸籍登録を手伝わせたいだ...