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第448話オリバー:私が見ているものをあなたが見てくれたら

突然の快感に、サラの唇から吐息が漏れた。

しかし、彼女はすぐに体勢を立て直した。オリヴァーの胸に両手を当て、ありったけの力で押したが、圧倒的な力の差の前に、その抵抗は虚しかった。

顔を背け、心の弱さを見せまいと、彼女は毅然とした声を出そうとした。「このために毛布を持ってこさせたの?」

「ああ」オリヴァーは、欲望に声が掠れながらも認めた。

薄暗い光の中で、二人の視線が絡み合った。彼の眼差しに宿る熱が、まるで彼女を焼き尽くさんばかりだった。

その時、彼女の携帯電話が鳴った。ニコラスからだった。

彼女はためらったが、オリヴァーが素早く応答ボタンを押した。ニコラスの低い声が響いてきた。「サ...