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第422話オリバーには宝がいっぱい 3

ドアが彼女の前で勢いよく開いた。

オリバーの強烈な視線が、彼女の目を捉えた。

サラは本能的に一歩後ずさり、逃げ出したい衝動に駆られた。

だが、男の動きは驚くほど速かった。彼女が反応する間もなく、彼はすでに彼女の細い手首を掴み、部屋へと引きずり込み、ドアに激しく押し付けていた。

彼の体は燃える炉のように熱く、その熱気で彼女を焦がすかのようだった。

彼の汗がドレスに染み込み、肌に不快にまとわりつく。サラは身動き一つできなかった。世間知らずの娘ではないので、恥ずかしさから顔をそむけた。「落ち着いて」

「落ち着きたくない」

彼の声は、生々しい男の色気を帯びて震えていた。大きな手のひらの一...