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381話

オリバーは書斎でゾーイと会った。そこには、暗い机の上に「中絶薬」というラベルの付いた小さな瓶が不吉に置かれていた。

彼は革張りの椅子に寄りかかり、顎に手を当てた。「これを見てくれ」と彼女に合図した。

ゾーイは躊躇し、その瓶を手に取りながら心臓が激しく鼓動していた。

彼女の沈黙を見て、オリバーは鼻で笑った。「サラはどうやってエリーの側近を買収したんだ?詳しく知りたくはないが、俺の周りでそんなことができる人間はそう多くないことは分かっている!ただ知りたいのは、この薬の一件だ」

オリバーは一息ついて、続ける勇気を集めた。「なぜ彼女が赤ん坊を望まないのか、知りたいんだ!」

「彼女が赤ん坊を望...