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37話

ヘンリーは午後ずっとリビングルームでくつろいでいた。

夕暮れが訪れると、彼はようやく電話を手に取り、セレステに電話をかけた。「フランシスをここによこして、離婚協議書を作成させろ」

セレステは一瞬黙り込み、呆然としていた。「モンタギュー様、離婚ということですか?」

ヘンリーは一言も言わずに電話を切った。セレステは瞬きをして、ようやくグレースの意図を理解した。

興奮の波が彼女を包み込んだ。もしグレースが離婚を望んでいるなら、彼女、セレステにもチャンスがあるかもしれない。

エロディーよりずっと良いチャンスだ!

30分後、セレステは弁護士のフランシス・ディクソンを連れて別荘に現れた。

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