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第596話水と火のように相容れない (4)

今朝、電話をかけたとき、ローズはスーザンがアイザックの治療を承諾したと、はっきりそう言っていた。

では、なぜロニーは正反対のことを言っているのだろうか? ロニーは説明した。「ケリー夫人からは聞いていませんか? 彼女が怒りのあまり、偏った伝え方をしたのではないかと心配になりまして、直接ご説明したいと思ったのです」

ジェームズは深く眉をひそめ、「わかった。ありがとう、ロニー」と言った。

電話を切ると、彼はすぐさま立ち上がり、アイザックが入院している病院へと向かった。

ローズは彼が来るのを見ると、何事もなかったかのように装い、笑顔で言った。「アイザックの容態、昨日よりずっといいわ」

ジェー...