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410話

ジェシカはそこに呆然と立ち、女性の背中を目で追いながら、手術後に自分もこんな悲惨な状態になるのではないかと考えていた。

カイリーは彼女の考えを感じ取ったようで、「ほら、本当に痛いのよ。それに、このお腹の赤ちゃんはまだ根付いたばかりでも、それはやっぱり小さな命、あなたの子どもなの。ジェシカ、もう一度よく考えて」と言った。

ジェシカはまだその一歩を踏み出す勇気がなかった。

彼女の手は無意識に下腹部を撫で、そこにある微かな命を感じていた。

そうすればするほど、彼女の気持ちは揺らいでいった。

結局、彼女は苦笑いして言った。「ありがとう、カイリー。もう帰るわ」

もしかして天は彼女にこの子を堕...