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409話

今や、チャールズはすっかりジェームズの腹心となり、彼の言葉はすべてジェームズの視点から語られていた。

ジェームズの深い眼差しがきらめいた。彼はチャールズの言うことが正しいと知っていた。

ケリー家とケリー・コーポレーションは彼のものになる運命だった。決してリンダと彼女の息子の手に渡してはならなかった。

そうでなければ、あのときジェラルドと取引をして、ジェシカと結婚することもなかっただろう。

しかし今、彼の考え方はあの頃とは違っていた。

あの頃、罪悪感なくジェシカを利用できたとしても、今は彼女を愛しているかどうかに関わらず、自分の目的を達成するために彼女を利用したくはなかった。

たとえ...