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34話

彼はジェシカを腕に抱き上げ、寝室へと大股で歩いていった。

ベッドに彼女を優しく寝かせると、ジェームズはコートを脱ぐことすら気にせず、代わりに彼女の湿った寝間着を乱暴に脇によけた。

水で濡れた彼女の肌は信じられないほど滑らかで、指先に感じるその感触が彼をもっと欲しがらせた。

ジェームズのキスはジェシカの首筋から始まり、触れるところどこでも炎を灯していった。

「んっ」ジェシカは小さな喘ぎ声を漏らし、体が少し震えた。

二人の指が絡み合い、強く握りしめられた。

「リラックスして、愛しい人」ジェームズはジェシカの耳元でささやいた。

ジェシカは目を閉じ、目の前のジェームズに完全に身を委ねた。

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