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288話

ローズの顔は悲しげで涙ぐんでいた。「ね、そんなに無理なこと言ってないわ。ただこの赤ちゃんに、ちゃんとした家庭と正式な名前をあげたいだけ。あなたが反対するのはわかってる。もし良いと思ってたら、ジェームズにわたしを追い出させようとしなかったはずよ」

ジェシカは罪悪感を覚えたが、でもローズはジョンを痛めつける手配をしたのだから、すべて自分のせいではない。考えた末、ジェシカはついにため息をついて言った。「わかったわ。あなたをケリー夫人にしてあげる」

ローズの唇は意地の悪い笑みを浮かべた。「そんなに親切にしてくれるなら、あなたのお父さんを解放することも考えてあげるわ」と彼女はお腹を撫でながら言った。...