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9話

クレオ視点:

彼が去った後、私は浴槽から出て身体を拭き、彼がくれたシャツを着た。ナイトガウンのようにフィットして膝のところで止まっている。綿は柔らかく、彼の匂いがする:チョコレート、シナモン、そして松の香り。彼の香りには何か私を興奮させるものがあった。私はシャツの匂いを嗅ぎ続けた。その香りに「官能の三位一体」という名前までつけた。男性がこんなに良い匂いを持っているなんて知らなかった。そして、それが彼の自然な匂いだとわかる。なぜなら、シフターの男性は香水を使わないから。

ベッドに入ると、全身がマットレスに沈み込んでいくのを感じた。一時間経っても、まだ目が冴えている。今まで経験した中で...