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291話

バステト視点:

「セス!」私は念話で叫ぶ。絶対にあいつの股間を蹴り飛ばしてやる。

庭園に行きたいのに、セスが私の面倒を見るために残した女が外出させてくれない。セスがアルファの声で彼女たちに命令し、私をこの部屋に閉じ込めておくように言ったらしい。ドローンのせいで外に出て歩くこともできない。以前は行けた場所にさえ、今は行けなくなった。私はもう怒り心頭で、今すぐ答えが必要だ。

「セス!」私はもう一度叫ぶ。

「なんだい、愛しい人」彼は平気な顔で笑みを浮かべた。その笑顔を平手打ちでぶち消してやりたい。

「なんで庭に行けないのよ?」私は激怒して尋ねた。

「安全じゃないからだ」彼は不承認...