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236話

セス視点:

バステトが去るという考えは、どうも気に入らない。彼女を腕に抱いたときの感覚は最高だったし、ダニーが彼女に惹かれている様子を見ると、ここに留めておきたくなる。確かに、ダニーはソルとも絆があるが、彼女に食べさせてもらうことは許さない。それは子犬が近親者にだけ許すことだ。くそ、まだソルとの関係を修復しなければ。

ドアをノックする音がして、ダニーとバステトかと思ったが、モートンだった。彼は心配そうな表情をしている。

「ちょっと話があるんだが」と彼は尋ねた。彼には多くの考えがあるのは分かる。私にもあるが、私はアルファであり彼の親友だ。自分の問題は脇に置かなければならない。

「...