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201話

バステト視点:

私は頭痛で目を覚ました。この頭痛がケーキのせいなのか、それともジョンが私から離れていったときに泣いたせいなのか、わからない。協会の自分の部屋にいることに気づくまでに少し時間がかかったが、ジョンの姿はなかった。時間を確認すると、夜の9時近くだった。くそっ、一日中寝ていたんだ。起き上がって歯を磨き、顔を洗う。

そのとき気づいたのは、婚約指輪をしていないということだった。ジョンが外したの?婚約を解消するつもり?浴室から飛び出して、電話でジョンに電話をかけた。呼び出し音は鳴らず、すぐにボイスメールになった。座り込んで泣いた、これは全て私のせいだ。こんな淫らな女じゃなければ、...