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380話

ジャスミンは目が真っ赤に腫れていて、コンスタンスを指差しながら、とても動揺した様子で言った。「クエンティン、彼女よ!私が支度するために楽屋に来たら、見知らぬ人がいたの。何をしているのか聞いたら、答える代わりに私を殴ったのよ!」

コンスタンスは、ジャスミンがこんなに話を歪めるなんて信じられなかった。さすが最優秀女優賞を獲得するだけの演技力だ。

クエンティンはコンスタンスを見て、最初は驚き、そして眉をひそめた。「あなた、ここで何をしているんですか?!」

コンスタンスが説明しようとした瞬間、ジャスミンが割り込んできた。「彼女は何かを盗むか、小道具をいじるために忍び込んだに違いないわ。怒って...