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361話

彼女とジュリアンの不倫が発覚して以来、彼はローレンにあんな口調で話しかけることはなかった。

ローレンは砂糖漬けの果物を受け取り、小声で言った。「ジュリアン、気にかけてくれてありがとう」

「気にするな。赤ちゃんが生まれたら、私の株の半分を彼にやろう」

以前ローレンが医者に診てもらった時、ジュリアンも付き添っていた。男の子だと分かってから、彼の彼女に対する態度は大きく変わった。

ローレンはうなずいた。「わかったわ、デイジーとジャレドのことはどうするつもり?」

デイジーの名前を聞いて、ジュリアンの顔は嫌悪感でゆがんだ。ジャレドの精神状態が悪化して以来、デイジーはベラとローレンを責め続けてい...