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チャプター 199

マティ:

瞬きすると、興奮だけでなく恐怖でも心臓がドキドキと速くなった。どうして彼女は私がどこに住んでいるか知っていたのだろう? これまでの会話を全部思い出してみたけれど、教えた覚えはまったくない、絶対に。それって、尾行されてたってこと? くそっ、そんな事態に対処できるような準備なんて、私にはこれっぽっちもできてない。

「うわっ、やめてくれよ、マティ! その本、呪われてるんじゃないのか?」キャスはいつの間にか私の後ろに回り込み、肩に顎を乗せてメモを読んでいた。「エヴィーって誰だよ?」

「あなたには関係ないでしょ!」私は彼を振り払った。でも、正直なところ、本については彼の言う通りかもしれない...