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125話

ルー

食料品店の通路を見下ろし、リンゴジュースのコーナーを探している。普段なら長くても30分で済むこの買い物が、もう1時間以上かかっている。リースは今日、手がつけられない状態で、私の忍耐力は急速に尽きかけていた。昨夜、彼はほとんど眠れず、何かと目を覚ましていたので、二人とも非常に疲れていた。リースが一晩中苦しんだのは彼のせいではないから、理解しようとしていた。大人でも眠れない夜はあるものだけど、彼の一日中続く反抗と泣き声で、私はついに限界に達してしまった。

「ママ、チョコレートのシリアルが欲しい」リースがまた言い、顎を突き出して不満そうな表情を浮かべる。

私は別の癇癪の前兆を察知し...