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35話

ダニ

私は今、デーモンに「どうして私の処女を奪おうとしないの?」とか「なぜ私に触れないの?」って聞いてしまったの?私、何かおかしくなってる。彼が答える前に私は彼の言葉を遮った。「ごめんなさい、デーモン。答えなくていいわ。ただ自己憐憫に浸ってただけ」「いや、ダニ、答えたいんだ。君は美しい、ダニ。髪が茶色でも金髪でも、目が緑でも青でも、君はダニであり、とてつもなく美しい。それとは関係ないんだ。君の処女を奪うなら、特別なものにして、君が良い思い出として覚えていられるようにすると約束したからね」「そうね、そう言ってたわ。でも準備をしてくれるとも言ったのに、それもしてくれてないじゃない」「ダニ、いろい...