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189話

ポールはバッキンガム宮殿の前をできるだけゆっくりと運転した。私はほとんどアウディの窓から身を乗り出して、夜の光に照らされた美しいバッキンガム宮殿を眺めていた。宮殿を通り過ぎたとき、こんな場所が実際に存在するなんて信じられなかった。王室のことはずっと知っていたけれど、実際に宮殿を目の前で見るのはまったく別物だった。「ありがとう、デイモン」私は彼に身を寄せて頬にキスをした。「君のためなら何でもするよ、エンジェル」私は彼の肩に頭を置き、数分で眠りに落ちた。ホテルに着いたとき、デイモンは私の額にキスをした。「エンジェル」「んー？」「ホテルに着いたよ」「あら、私寝ていたの？」「ああ、エンジェル。でも心配...