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満足のいく嘘

「愛してるわ」

彼女はそう言ったが、その言葉に愛は微塵もこもっていなかった。しかしエリックにとっては、それがどれほど心のこもらない嘘であろうと、彼を満足させるには十分だった。

彼は汗で濡れていようがお構いなしに、指でステラの顔にかかったべたつく髪を払いのける。そして頭を下げて彼女の額にキスをした。「俺も愛してる」

ステラは嘲笑う。「エリック、あなたみたいな人に、愛が何かなんてわかるの? 理解できるっていうの?」

強烈な快感を感じながら、エリックは彼女の唇にキスをした。「わからないし、理解もできない。だが、それがどうした?」

それがどうしたというのだ。自分が彼女を欲していること、それだけで十分だ...