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触れて振られた

かつて彼はグリフィンの一族の女たちを何よりも軽蔑していた。

それが今では?

その自分が、グリフィンの一族の女に欲情しているというのか?!

ジョニーはそんな自分自身に猛烈に苛立った!

怒りを抑え、彼は助手席からギフトボックスを取り出し、タヤに手渡した。

元々はそれを渡してすぐに立ち去るつもりだったが、焦っていたせいで、彼の指先が図らずも彼女のそれに触れてしまったのだ。

温かい感触が彼を貫き、ジョニーはまるで熱湯にでも触れたかのように飛び退いた。

火元から離れたというのに、指先はまだ焼けるように熱かった。

彼は二、三歩後ずさると、素早く車の前を回り込んで乗り込み、アクセルを床まで踏みつけた。

タヤ...