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許された、まだ終わっていない

男はタヤを抱きしめ、首を傾けて彼女の唇を奪った。

「もうあんな態度はとらないから、いい子にしてて」と彼は囁いた。

タヤは彼の首筋に顔をうずめた。

「あなたが冷たくするたびに、怖くなるの」彼女の声には悲しみが滲んでいた。グリフォンは彼女を抱く腕に力を込めた。

「ごめん、もうしない。約束する」と彼は安心させるように言った。

タヤは子猫のように、男の首筋にそっとすり寄った。

「いいわ、今回は許してあげる。でも、また同じことをしたら、一ヶ月は口をきかないから」

一晩無視されるだけでも彼には耐え難いのに、一ヶ月もとなれば、きっと気が狂ってしまうだろう。

男は薄い唇を開き、何かを言おうとしたが、その前にタ...