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沈黙の重み

長い間見つめた後、ヘンリーは口を開いた。

「君が僕に賞を受けてほしい、それが僕にこそふさわしい名誉だと感じてほしいのは分かっている。でも、僕はそういうものにはあまり興味がないんだ。僕が開発した薬で患者さんたちが回復してくれるなら、それで十分なんだ」

「でも……」

ステラが何か言いかけたが、ヘンリーは笑顔で彼女の言葉を遮った。「僕には新薬研究の才能がある。今回受賞できなくても、生涯医学研究を諦めない限り、次は必ず受賞できるさ……」

その瞬間、午後の陽光がガラス窓から差し込み、ヘンリーにかすかな金色の輝きを投げかけ、彼を眩しく照らし出した。

そんなヘンリーを見て、ステラは誇らしげに頷いた。「あなた...