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選択はなされ、線は引かれる

ハーパーが自分と別れなかったことにジェイデンは歓喜し、手の痛みも忘れて彼女を腕の中にしっかりと抱きしめた。

「今日を境に、俺たちはもう二度と何の繋がりも持てなくなるんだと思ってた……」

彼はハーパーの肩に顎を乗せ、心から言った。

「俺を許すことを選んでくれて、ありがとう……」

ハーパーは何も言わず、ただ手を上げて彼の背中を軽く叩いた。

「まずは救急車に乗って」

ジェイデンが病院に運ばれ、ステラが彼の傷の診察と縫合を終えた後、ハーパーはようやく彼のベッドサイドに腰を下ろした。

「プレストンは濡れ衣を着せられているから、彼の汚名をそそいであげないと。今から彼に会いに行って謝って、それからもう彼には...