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仲間の義務

タヤはグリフォンに付き添っていただけなのに、自分がトラブルに巻き込まれることになるとは思ってもみなかった。

「私はナイト・パックの一員じゃない。あなたの面倒を見る義務はないわ」

ジョニーは眉を吊り上げ、自分が勝つと確信しているような顔つきだった。

「君はグリフォンと番(つがい)になったんだろう。だからナイト・パックの一員だ。義務がないなんて言えるのか?」

理不尽な人間は理不尽な要求をするものだ。

タヤはグリフォンの腕を掴み、ジョニーを一瞥した。

「それなら、私の夫に面倒を見てもらえばいいでしょう」

ナイト・パックの前で、番持ちの自分が番無しの者の世話をするなんて、どうしてできるだろうか? 今後...