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506話

「グリフォン、Zという名前の人から電話がきてるわ。この人は誰?なぜコードネームを持っているの?」

グリフォンは無表情のまま電話に手を伸ばし、タヤの手を離して書斎から出て行った。

彼が電話に出て彼らを避けるのを見て、プレストンは疑わしく思い、すぐにペンでタヤの服をつついた。

「このZって誰なのか、気になるでしょ?」

ザックからの電話だと知っていたタヤは、首を振った。

「あなたは信じすぎよ…」

グリフォンのもう一つの正体を知らないプレストンは、書斎の外に立ち、眉をひそめながら電話に出ている男を指さした。

「見てよ、彼はイケメンで素晴らしい体型をしている。外に出れば必ず注目を集めるわ」

「そのZは誘...