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470話

グリフォンはタヤの言いたいことを理解していたが、彼女がまだ初恋の人を気にかけていることに少し苛立ちを感じていた。

グリフォンの人生において、彼は何も恐れていなかったが、シラスという名の男だけは例外だった。その名前を聞くだけで動揺し、長い間悩まされるほどだった…。

この感情を説明するのは難しかった。彼はいつも、将来いつか、今の幸せがシラスのものになってしまうのではないかと感じていた。

これは馬鹿げた考えだった。おそらく、起こりうることを気にしすぎているか、あるいは現在をあまりにも大切にし、それを失うことを恐れているだけなのかもしれない。しかし、タヤが率直に彼に助けを求めたことは、彼女がシラスを手...