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352話

持参金のために、タヤは設計図の作成に最善を尽くしましたが、どれほど急いでも、迫り来る婚姻儀式の進行に追いつくことができませんでした。

結局、彼女は八枚の建築図面しか設計できず、ニールに手渡した時には疲れ果てていました。「早く提出して、すぐに報酬をもらって！」

ニールは机に腰掛け、リンゴを齧りながらタヤの強欲さを見定めました。「君はこの国で一番金持ちの男と結ばれようとしているのに、なぜそんなに一生懸命働くんだい？」

もし彼が金持ちの女性と結ばれるなら、金の絵筆なんて見向きもしないだろうし、まして設計図を急いで仕上げようとも思わない。誰かに養ってもらえるのに、図面を描く意味があるだろうか？

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