Read with BonusRead with Bonus

153話

ターヤは心が温かくなった。ハーパーはいつも彼女のためなら何でもしてくれる存在だった。彼女は単なる良き姉妹というだけでなく、闇の中で彼女にとっての希望の光だった。

そんな温かい人をアロンランドへ連れて行き、危険にさらすなんてどうして忍びないだろうか?「私とアモンの関係は複雑すぎるの。将来何が起こるか分からない。あなたに私と一緒に危険を冒してほしくないの」

「あなたが何を心配しているか分かるけど、ターヤ…」ハーパーはターヤを見つめ、断固として言った。「あなたは私にとって唯一の家族、唯一大切なパックよ。私にとって、家はあなたがいる場所なの」

ターヤがいる場所こそが、ハーパーの家だった。

その...