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79話

カイデン

彼女は私の匂いで目を覚まし、すぐに恐怖に襲われた。私はそういう影響を与えがちだが、仕方のないことだ。危害を加えるつもりがないことを示すために人間の姿に戻ると、私の後をついてきた戦士から短パンを投げられた。半ば驚いたことに、彼らは命令されたわけでもなく、必要があれば助けになろうと自ら進んで来てくれたのだ。

「肉だ、食べろ」私は彼女に言い、肉を彼女の番に渡した。彼は肉を小さく裂いて彼女に与え始めた。彼女はそれを受け取ったが、まだ震えていた。言葉はなく、ただ恐怖だけがあった。彼女は本当に臆病で、どうやってここまで生き延びてきたのか不思議だった。たとえ健康であっても、無法地帯では強い者だ...