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72話

カイデン

受付嬢は電話をいじっていた……またしても。彼女は椅子に寄りかかり、周囲のことなど全く気にしていなかった……またしても。前回と同じ受付嬢だ……そして彼女は何度も警告を受けていた。

彼女は私がハイディという少女を連れている間も気づいていなかった。少女は刑務所の環境に怯えたまま、私の手を離そうとしなかった。私は足で床を叩いた。独房の記録を確認するだけなのに、彼女は私の時間を無駄にしている。わかっている、受付を必要とするのは私だけだが、くそっ、私がここにいるときはいつも、彼女は信じられないほど鈍感で、自分の上司が目の前で怒り狂っていることにも気づかない。しかも、この14歳の少女がすでに私...