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36話

日食

窓のブラインドは開いていて、外は晴れていた。今日の予定は、アルファと一緒にいること以外には何もなかった。彼は評議会での全ての任務を外して私と一緒にいられるようにしてくれて、それが私を特別な気分にさせた。アルファ・ケイデンはとても温かく、彼の匂いは私が求める全てで、それが私に再び安心感をもたらした。彼が何をしてそれを変えたのかわからない、たぶん落ち着いたのかもしれないけど、彼がこんな風にしていると、私は永遠に彼と一緒にいられる気がした。ただ彼がそこにいるだけで十分だった。私が髪をブラッシングしている間、彼が隣に座っているだけでも、私の心配事や軽い痛みを和らげる安らぎをくれた。彼は私が愛す...