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327話

ティファニー

私たちは1時間も戦い続けていて、疲労が忍び寄るのを感じていた…。でも、諦めるわけにはいかない。

イフレアの優美な外見は単なる見せかけだった。細く華奢な体つきながら、彼女は空気の中を流体のように動き、トラックのような衝撃で攻撃してくる。彼女のふわふわとした赤い尻尾が地面を叩くと、地上にいる者たちでさえ石の揺れを感じただろう。

私は彼女の姿が好きだった。彼女は黒いアジアの龍を思わせるが、四肢はなく、大きなドレイクの翼を持っている。角の間から始まりフワフワした尻尾まで続く髪は、ほとんど気を散らすほどだった。彼女が自然に発生させる電気の魔法のせいで、その髪は常に動いているか、あるい...