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278話

ティファニー

私はガルティア卿が義母の隣に座り、その横に黒いローブを着た老人が座っているのを見た…そのローブはぼろぼろで、熱い砂の匂いがした…そしてザイデのような匂いも。興味深い。

「やっと来たか、見逃すところだったぞ!」ガルティアが叫んだ。私はこの謎めいた悪魔と彼の間に座らされ、まるでスポーツ観戦でもするかのように手にポップコーンを持たされた…

ザイデは変身していないのに、頭からつま先まで鉄のうろこに覆われていた…リングの中にはジェケル夫妻がいた。

「彼は何をしたの?!」私は「老人」の悪魔卿の冷たくしわくちゃの手が肩に置かれるのを感じながら言った…彼からは魔力の匂いが強烈に漂っていて、...