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219話

ジョン

彼の声は威厳に満ちていて、父の狼さえも従わせるほどだった。それは母でさえ彼の隣にいては気づかなかったかもしれないことだが、私は鋭敏な本能でそれを感じ取った。

車のエンジンがかかる音も聞こえたが、それについては後で話すことにした。

「はい、できる限り平和を維持したいと思っています」と私は冷静に言った。

「私もそう願っている。大司教として、また第13章の指導者として、ハイディの存在は知っていたが、彼には伝えなかった。グルリニエルは…昔は主の右腕だった。今の時代では…あのレベルの殺戮は必要ない…夜の左腕の残虐さも…。彼が死んだということは、グルティアも死んだのだろう」

「そうです」と...