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210話

ハイディ

二人の間には緊張感が漂っていたが、平和のために私は彼らの間に立った。彼をここに連れてきてしまったのは私の責任だと感じていたが、彼はどのみち来たはずだ。彼は私たちの安全のためにここにいるのだから、私が間に立っている限り、ロンに杖を向けることはないだろうと思った。

「下がれ、狼よ」彼は嘲笑った。

「俺の領地に踏み込んで命令するとはな。獣の王子を解放させはしない…」彼が唸ると、グルティアは笑った。

「若き主の将軍たちの中で最も知的な者を解放するなど、なぜ時間を無駄にする必要がある？彼はすでに自由になっているか、そうでなければ最も論理的な存在の心さえ操ることができる」彼は挑戦的に二歩...