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201話

私は広々とした空き地へと導かれるまで歩き続けた。彼らだけが狩れる鹿が走り散らばり、ワシほどの大きさの歌鳥たちが飛び交っていた。空は奇妙な薄明かりで、中央には淡い黄色の月があった。その光はあらゆるものに輝きを与え、同時に不思議な人工的な平穏さも感じさせた…。テラコッタは何も言わなかったが、奇妙なことに普段より一体感を感じた。彼は私が予想したほど活発ではなかったが、彼の存在や感情を問題なく感じ取ることができた。彼は「美しい」という言葉だけを思い浮かべた。そして確かにそうだった…。あらゆる色の花々が奇妙な薄明かりの中で虹のような模様を作り、中央には古い大理石の噴水があった。

噴水にはひびが入ってい...