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186話

ハイディ

何とかジョンを説得して、少なくとも休息を取らせることができたけど、今は早朝だった。今回は私が一番早く起きた方だった。私たち二人とも任務から解放されるだろうとほぼ予想されていたけれど。彼は何も体内に留めておくことができず、私の魔法は彼の傷と引き換えに私の健康を奪っているようだった…。だから彼を癒すことは問題外だった。私にはそれを扱えるとは思えなかった。でも試してはみた。ラーラームはできる限り手伝ってくれて、私の部屋に残していたメモを持ってきてくれた。彼の仕事は私を助けることであって、私がすでに知っていることを教えることではなかった。

太陽はかろうじて昇ったばかりで、私は持っている本を...