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158話

ジョン

俺が行くはずがあるか。あの男は信用できなかった。王様、法王、そして蒼白の貴婦人の隣に立って会議をしたとしても、俺は行かないだろう。今は、敬意を示すだけの頷きをして立ち去った。

どこに行くのかわからなかったが、彼から離れるのは気持ちが良かった。彼は馬鹿に見えたが、力を持つ馬鹿だった。彼は我々の民の中で三番目の地位を持ち、それに伴うコネクションもある。俺はバカでもなければ、衝動的でもない。正義を求めるなら、反論の余地のない確かな証拠を持って行動しなければならない。彼を投げ飛ばせる距離ほど遠くには行かないが、計画を練れば、この地の政治がどう機能するかを理解した頃に、遠い将来彼を罠にはめるこ...