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115話

コナー

ネクタイを調整しながら、俺はこのバカみたいな大聖堂に入った。ノアのために引き受けた使いだ。あの小さな奴の体から吸血鬼の毒と魔女の魔法を洗い流すためだ。人間の病院には行けないし、俺たちの病院にも行きたがらなかった…まぁ、実際のところ俺たちにもできることはあまりなかったんだが。

俺は荘厳な場所に足を踏み入れた。火曜日だったから営業時間外で、司祭や修道女以外は誰もいなかった。だが、この場所は敬意を払うべきだろう。壁から聖なるエネルギーを感じ、それが俺を落ち着かなくさせた。小さな告解室を見つけ、半分は好奇心から、半分は光の第XIII教団に俺がここにいる理由を説明しなければならないと思って中...