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111話

カイデン

もう二度と「王子」なんて見たくない。

『鏡は含まれるのかな?』とラカームが得意げに言ったので、私は彼を無視することにした。

彼の生意気な態度に付き合っている暇はない。彼らが言ったことは、私がすでに知っていることばかりだったから、別に重要でもなかった。しかも最悪なことに、さらに書類仕事が増えた。彼らの茶番に巻き込まれてしまったからだ…そして自分のプライドが邪魔をして…今や私は王子会議を運営することになってしまった。

これは祖母の仕業だ。祖父は本当に気にしていなかったから。私はこんな責任を望んでいなかった。私がいなくても、ちゃんと機能していたのだから。会議を運営するのは、パックを運営...