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76話

ローガン視点

私の心臓は激しく鼓動していた。

一瞬前まで俺はメイトを腕に抱いていたのに、次の瞬間には飛び上がって事務所の中を見回していた。

また痛みが襲ってきた。奴らがまた彼女を拷問している。彼女の悲鳴がまだ聞こえていた。

ダメだ。

ダメだ、ダメだ、ダメだ、ダメだ、ダメだ。

クソッ！

「何があった？！」アンドリューが叫び、俺は彼の方を見た。

牙が出ていて、唸り声を上げていた。気づきもしなかった。

「ローガン？」アンドリューがもう一度呼びかけ、地図をコーヒーテーブルに置いた。

「エマを見た」俺は小さく呟いた。

「何だって？」アンドリューが目を見開いて尋ねた。

俺は自分の手...