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59話

ローガン視点

こんなことに同意するなんて信じられなかった。

つがいの絆のせいだ。エマは俺たちがならず者の王を探しに出ている間、ジェイコブに彼女の警護をさせることを納得させた。どうやってそんなことをしたのか分からない。彼女は俺の膝の上に座り、完璧に唇を合わせてきて、俺はもうダメだった。自由意志なんて消え去った。彼女に立ち向かう方法を見つけなければならない。彼女にこんなふうに操られるわけにはいかない。

俺は彼女の首筋に鼻を寄せ、彼女の香りを深く吸い込んだ。

俺たちはジェイコブが到着するのを待っていた。

「長くは留守にしないよ、エマ」アンドリューが言った。「ほとんどの仕事はここからでもでき...