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58話

エマ視点

衝撃を受けたというのは、完全に言葉足らずだった。

私は完全に動揺していた。つがいの刻印が取り除けるなんて?その過程で私が死ぬかもしれないなんて?

私はローガンにもっと身を寄せた。彼が必要だった。彼の慰めと、彼の腕の中の安心感が必要だった。

私は少しずつ彼に落ちていっていた。まだ自分自身と戦っていたけど、それはとても難しかった。特に彼がいつもそばにいて、望むときはいつでも唇を重ねられるから。彼の味に中毒になりつつあり、もう引き返せない地点に徐々に近づいていた。

まだ私はゆっくり進みたかった。心の中の声が叫ぶのをやめなかった。彼に拒絶されるのがまだ怖かった。彼が私を欲しいのは私...