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55話

ローガン視点

私はテーブルを拳で叩きつけた。

あの野郎が見つからないなんて信じられなかった。

まるでこの世に存在していないかのようだった!

怒りが血管の中で煮えたぎり、オフィスを破壊したい衝動が刻一刻と大きくなっていった。

ここから出る必要があった。気を紛らわす必要があった。

そして、腕の中に俺のメイトがいること以上の気晴らしなんてあるだろうか?

二日前のあのキスのことを思い出すと、瞬時に硬くなった。彼女が俺にキスをして、身体を押し付けてきた様子は、ほとんど正気を失うほどだった。彼女の味は最高で、振り返ってみれば、リビングの真ん中でその場で彼女の中に沈み込むのを我慢できたなんて不...