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32話

ローガン視点

私は落ち着かなく部屋を行ったり来たりし始めた。ずっとドアに視線を向けていた。あのナースが出てきて、俺のメイトのところへ連れて行ってくれる必要があった。

「パックのことは私が面倒を見るわ、ハニー」母が言った。「緊急事態でない限り、あなたの邪魔はしないから」

私は心ここにあらずといった様子でうなずいた。今この瞬間には何も重要なことはなかった。ただメイトを腕の中に抱きたかった。ただエマが欲しかった。

ようやくドアが開き、ローズ看護師が出てきた。

「アルファ様、ベータ様、こちらへどうぞ」彼女はそう言って中へ戻った。

アンドリューと私は中へ駆け込んだ。母が「目が覚めたら連絡して...